そこにいるだけで良いんじゃないか。

そこにいるだけで良いんじゃないか。

「もっとやる気出そうよ。」

何かしら熱を持って行おうとする際に思うときがある。
高校のときにキャプテンをしていたので、昔は特にそれを感じていた。
声を出そうと言っても、大きな声は出ず。腰を落とそうと言っても、腰が落ちるわけでもない。

自身が目指すチームの理想と、実際のチームの状況の乖離が大きい。風土をガラリと変えたこともあり、辞めていく後輩も多くいた。
また、選手を選ぶ立場でもあったので、頑張っている人でも勝つためにベンチから外すという決断をしなくてはいけなかった。
「思った通りに動いてくれない。」、「部員に好かれてないだろうなぁ。」と思いながら、練習が終わったあと、一人でベランダに出て落ち込んでいた。周囲には平気そうな顔をしてたが正直、辛かった。

そんな中でも、掲げた目標のために練習の計画を立て、日々、練習を重ねていった。
結果、歴代弱小と呼ばれていた自分達の代が県大会に出場する。これは歴代初の快挙でもあった。

こうして結果を出すことができたのは通常の練習以外にも、朝練や夜練をしていた部員がいたからでもある。そして意外にも、その部員は自分が「もっとやる気出そうよ。」と思っていた人たちだ。

それ以来、自分は「こいつ、やる気ないな」と思うことをやめた。理想とする基準は確かにある。でも、キツい練習でも辞めずに付いてきて、時間通りに来てくれている。実はそれだけでかなり「やる気のある」状態にある。

だから、そんな人に対して自分の理想とする行動量や熱量と違うからといって、「お前ら、やる気出せよ。」という言葉を発するのはやめよう。苦しくもそれは逆にその人のモチベーションを奪うことになる言葉だからだ。

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